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毛皮デート商法
ユナイテッドやその他のデート商法業者に関する情報を求めています!!被害者意識を持たれる方はどうか、こちらまで連絡ください!! kisogennsoku7@leo.livedoor.com
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者その6 (※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。ただし、ユナイテッド様にはこの記事を消費者の声として真摯にうけとめ、2ちゃんねるで指摘されているように消費者にデート商法業者であると認識をもたれぬよう今後は企業努力をしていただきいという要望を強く持ち、あえて企業名を公開させていただきました。またこの記事は転載フリーです。)
国嶋と電話でやり取りして以来、僕はオオカミちゃんや、その他のユナイテッドのスタッフブログが気にになり、時々、見ていた。そのブログには被害者意識を持つと思われる人たちからの批判的なコメントがときどきとけられているのを見かけたが、多くの場合、やはり一日以内に削除されていた。 オオカミちゃんは応援者達のコメントに対しては、快く、ブログ上で返答している。
「○○様、コメントありがとうございます」 といった感じの返答だ。しかし、露骨な批判コメントは、やはり徹底して削除していた。
あるときこんなコメントがついているのを見た。
『貴女にそう言われて、心から「ノー」と云えますか?私も貴女にそうされた一人と云うのをお忘れなく。』
このコメントはオオカミちゃんに対して言いたい事をハッキリ言っていないが、恐らく被害者意識を持つ人のコメントだろうと想像できる。このコメントもすぐに削除されるだろうと思っていたが、オオカミちゃんはブログ上で返答していた。 「○○様、だれか分からなければお話しできません。問い合わせフォームからメールください。」
ブログ上ですら、ハッキリ自分の考えを主張できない人が、メールでしっかりクレームを伝えられるだろうか? 消費者センターに相談して、闘おうという意思を持てるだろうか? デート商法の被害者と言うものは、概ねこういうものだ。自分の意見をしっかり主張できないから引っかかるのだ。 デート商法の被害者の多くはクレームを伝えることができず、騙されたと感じながら、泣き寝入りしているのだ。 このコメントを付けた人もきっと、泣き寝入りして、理不尽なローンを払い続けるのではないだろうか…。 この後も、批判的なコメントがよくついていたが、その多くはやはり削除され続けた。
それから、しばらくしてオオカミちゃんのブログに異変が起こった。 突如、更新が止まったのだ。 そして、どういう意図があったのかは分からないが、彼女のブログの記事には、こう書いてあった。
「このブログの中傷コメントが多数ついたので警察に通報いたします。」と。
この事は瞬く間に2ちゃんねるで噂になり、広まった。 そして多くの2ちゃんねらー達がおもしろ半分でオオカミちゃんのブログに押し寄せる。 そして、批判コメントが殺到した。
「今日は何人騙した?」
「デート商法は立派な犯罪ですよ」
「年内法人?笑わせるわwww」
「犯罪集団ユナイテッド、とっとと消えろ(#゜Д゜ 」
「自分の会社と仕事に自信があるならちまちま書き込み削除してないで堂々と胸張ってブログも普通に更新するなり、自分の考えを主張するなり反論するなりしたらいいのに。それをせず隠れて削除ばかりしてると 誰が見てもおかしいと思うだろうが?所詮デート商法の女の頭なんてその程度か。」
このような内容のコメントだ。 そして、これらのコメントは、やはり全て削除されていたが、それでも、毎晩このようなコメントがつき続け、オオカミちゃんのブログは、いわゆる「炎上ブログ」となった。
これらの人たちは2ちゃんねるからやってきた、おもしろ半分の人たちもたくさんいるだろう。 しかし、本当にオオカミちゃん本人やユナイテッドに恨みを持ち、ここぞとばかりに恨みを晴らそうとしている人たちもきっと、多くいるだろうと思う。
また、ユナイテッドを弁護するコメントもついていたが、それらは、2ちゃんねるでは、ユナイテッド自身でつけた「自演コメント」であると指摘されていた。 そして、これらの自演コメントだけは削除されず残っていた。
そして、その中には、こんなコメントもついていた。
「やい!オオカミ。これでもまだ自分が間違っていたことに気付かないのか?これだけ多くの人に恨みを買っても、まだ年内法人を目指してデート商法をつづけるのか?」
「オオカミちゃん、ちょっと聴いて。今、君は本当に幸せかい?君は生きがいをいくつ持ってるの?仕事一色の生活で、仕事以外の生きがいは今の君にはないだろう。そんな生活が本当に幸せだと思ってるのかい?」
「オオカミちゃんの悪い所は聴く耳をもたない事だよ。少しは、素直に批判的な意見に耳を傾けて客観的な目を養う努力をして見たら?自分にとって都合のいい意見ばかりを聴いていても成長できないよ」
これらのコメントを見て、僕は胸が熱くなった。 これらのコメントは、僕がオオカミちゃんに本当に伝えたかった言葉を代弁してくれていた。 オオカミちゃんも冷静にこれらのコメントを中傷ではなく、一つの意見としてとらえてくれれば…。僕は、心よりそう願っていた。
しかし、これらのコメントも、やはり全て一日以内に削除されていた。
やがて、ユナイテッドのスタッフブログは全て、ブログ管理者の承認をうけたコメントだけしか表示されなくなった。それにより、批判的なコメントは一切、表示されなくなり、「自演コメント」と思われるコメントのみがコメント欄に表示され、残るようになった。
オオカミちゃんは今や、『悪徳デート嬢』としてインターネット上に顔写真を晒されている。 まるで指名手配のように…。
オオカミちゃん、まだ気付かないのか? これが、本当に君が望んでいた事なのか? 君が、頑張れば頑張るほど、多くの人が被害者として君に恨みを持っていくんだ。 君はその気になれば、多くの人に尊敬され、心の底から感謝される業界で、活躍できる力を持っているはずなんだ。
それでも、年内法人などと、洗脳され植えつけられた、くだらない夢のために、人生をすり減らしていくのか? 今なら、まだ間に合う! 今ならきっと戻ってこれる。 取り返しがつかなくなり、まともに就職も結婚もできなくなるその前に…
君自身も間違いなく、デート商法の『被害者』なんだ! そして、被害者である君自身の手によって、さらに多くの被害者が生み出されてるんだ。 頼む…。 気付いてくれ…。
僕は、一度でもデート嬢と知っていながら君に淡い恋心を抱きかけた一人の男として、心よりそう願っている…。
どんな意図があるのかは分からないが、彼女のブログの更新は未だ止まったままである。 自演コメントに守られながら…。
毛皮デート商法と被害者 完。
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者 その5
(※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。ただし、ユナイテッド様にはこの記事を消費者の声として真摯にうけとめ、2ちゃんねるで指摘されているように消費者にデート商法業者であると認識をもたれぬよう今後は企業努力をしていただきいという要望を強く持ち、あえて企業名を公開させていただきました。またこの記事は転載フリーです。)
僕は電話を切ると、すかさず携帯を部屋に設置している固定電話の受話器に持ちかえ、ユナイテッドの代表番号にかけた。この番号は彼女と話をしている間、インターネットで調べていたものだ。 僕はこれ以上、販売員の彼女に対して話をしても無駄だと、思ったので、直接会社に電話して責任者にクレームを伝えようと思ったのだ。僕の考えとは責任を問うべきは販売員個人ではなくユナイテッドという会社であるということだった。
「僕は、キソげんそくと言いますが、御社の勧誘を受けてのクレームを伝えたいと思って電話をしました。責任者を出してください!」
僕がそう言うと、取締役の国嶋と名乗る男が電話に出た。
「どういう事でしょうか?」
「僕は、御社の販売員のオオカミちゃんの勧誘を受けましたが、彼女の態度には非常に問題があると思います。勧誘目的を明確に告げていなかったことを指摘すると逆キレされました。それから、客に対してタメ口を聞くなど、一体どんな教育をしてるんですか?」 丁寧だが厳しい口調で僕は電話にでた国嶋という男に問い詰めた。
「え、そうですか。では、その辺を本人に確認しまして…。」
「何をいい加減な事を言ってるんですか!販売目的をどういう風に伝えるように教育してるのか聞いてるんです!」
僕は国嶋の返答に対し、さらにキツい口調で問い詰めた。
「いや、だから、もう一度、本人としっかり話して、また明日にでもご連絡しますんで。」
やはり、国嶋のクレーム対応は、僕には、ただごまかすばかりと言った印象しかもてず、決して消費者に対して誠実に接している態度には思えなかった。 しかし、再度連絡をくれると言っているのだから、僕はその連絡を待つことにして、この日はこれ以上の話をせずに電話を切った。
そして翌日にはなったが、国嶋からの電話はなかった。僕はもう一度、ユナイテッドに電話をして問い合わせて見た。
「また、電話をくれるって言ったでしょう!どうなってるんですか!」
「いや、別に今日、電話するとは言ってないです。まだ、本人とはきっちり話をできていませんので。」 電話に出た国嶋はそう言って弁解した。
僕は間違いなく、翌日連絡すると聞いていた。言った言わないに関わらず、クレームを出した客に対しては、ここは言い訳をせずに謝った方が、好印象を与えられる対応だと思うが。
「昨日、『明日電話する』って言ったでしょう!それで、本人とはどういう話ができたんですか!」
「確かに逆切れした事に対しては謝ります。今後は、そうならないように厳しく注意しますので。」
「じゃあ、販売員に問題があった事は認めるんですね!僕は、販売員の客に対する態度に不快な思いをした。その事については謝罪してくれるんですね!」
「ええ。まあ。それは申し訳ありません。」
「じゃあ、販売目的の告知についてはどうですか!アンケートのときにしっかり言わないのは、非常に問題だと思いますが!」
「まだ、本人ともしっかり話ができていないので…。その事についても、また後日、連絡させてもらいますので」
やはり、僕には国嶋に態度はどうもごまかしているようにしか感じられなかった。 やはり、商品を買ってもいないめんどくさいクレーマーは適当にあしらって、ごまかすという態度にしか思えなかった。 僕のビジネス観ではこのようなクレーマーに対して誠実に対応してこそ、よい口コミを得られるチャンスだと考えるべきだと思う。 ユナイテッドには、そういう発想はないのだろうか。 それとも、僕のビジネス観が間違っているのか? なんにしても、この国嶋の対応は口コミによる企業のイメージアップを積極的にしていこうという姿勢ではない。 もちろん、騙し討ちのような販売方法をやることで収益を得ようと考える企業ならそんな姿勢は必要ないが。
それから、一週間ほど待ったが、僕の元には国嶋からの連絡がなかった。 連絡をすると言いながら、これほど待たすのはあまりにも失礼だと思い、再度、こちらから連絡した。
「もう一週間たちますが。販売員との話はまだ終わってないんですか。一体どれだけ時間がかかってるんですか!」 僕は電話に出た国嶋に対して、また厳しい口調で問い合わせた。
「本人には厳しく注意しておいたので…。」 そういってごまかす国嶋に対して、僕はさらに問い詰めた。
「じゃあ、販売目的の告知についてはどうですか!アンケートの時点でハッキリと『これは販売目的のアンケートです』としっかり言うべきでしょう!そういうように教育はしてないんですか!」
「アンケートのときにそう言っても販売目的をすべての人にきちんと理解してもらうのは無理です。どうしても理解してもらえない人もいます。ですから、私達は、商品を見てもらって上で、販売目的を知ってもらうようにと考えています」
この国嶋の回答はメチャクチャだ。 これは、どう考えても特定商取引法の『勧誘に先立って販売目的を明示しなくてはならない』という項目に違反していると言えるだろう。
「アンケートの時点で販売目的を確実に理解させられないなら、アンケートをきっかけにセールスをすると言うやり方が無理だって事でしょう!アンケートを辞めるべきですよ!でないと違法行為になるとおもいますよ!」
「木曽さん、アンタ一体何なんですか!揚げ足とりばかりして!一体、何がしたいんですか!」
と、国嶋自身も逆切れとも言える態度をとってきた。 やはり、消費者の声を真摯に受け止め、クレームには誠実に対応しようという姿勢が全くないように思えてしょうがなかった。僕には、どうしてもごまかしているようにしか思えなかった。
「揚げ足取りじゃないでしょ!問題点を指摘しただけでしょ!僕は、ユナイテッドに社会貢献ができる立派な企業になってもらいたいから、こうして意見を言ってるんじゃないですか!」
「私達も頑張ってますんで。ホントにちゃんとしないと会社も潰れると思ってますんで。ブログとかもつかって、いい会社つくりをしていきますんで…」
国嶋はこれ以上、僕と論議したくないのだろう。少々、国嶋に泣きが入ってきたように思えた。 僕は、このあと 「ブログでいい会社作りをすると言うなら、今回の僕のクレームをブログ上で説明した上で謝罪してほしい。そして、今後も、クレームがあれば、ブログ上で積極的に不特定多数の人に対してその情報を開示していって欲しい。」 と伝えたが、その要望には答えられない、と回答された。
「ブログはそういう目的でやっているのではない」と。
僕は相手のごまかすばかりの態度に、これ以上話をしても納得のできる回答が得られないとおもったので、電話を切った。
しかし、ブログでいい会社作りをすると言った国嶋。 それは、どういう事だ? ブログを使うなら、積極的に情報を開示してこそ、いい会社つくりができると思うのだが。 それに批判的なコメントがつくと、いつでも一日以内に削除しているのだ。
逮捕されたライブドアの堀江元社長もブログをやっていたが、批判的なコメントがついても削除するといった事は決してなかったと思う。ライブドアは株主を裏切ったが、消費者に対しては誠実な企業だったと言えると思う。(ライブドアは有名さのあまり、コメント数が半端じゃなく多かったので、いちいち消していられないというのもあったかもしれないが。) それを考えると、やはり、ユナイテッドは消費者からの声を積極的に受け入れるという姿勢がないと思えてしまう。
やはり、ブログは『上カモを育てるための物』なのではないだろうか…。
続く。
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者その4 (※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。ただし、ユナイテッド様にはこの記事を消費者の声として真摯にうけとめ、2ちゃんねるで指摘されているように消費者にデート商法業者であると認識をもたれぬよう今後は企業努力をしていただきいという要望を強く持ち、あえて企業名を公開させていただきました。またこの記事は転載フリーです。)
毎日電話を繰り返す中で、彼女がこう切り出した。
「ゲンソクさんもブログやってるって言うてたやん?げんそくさんのブログも教えてよ」と。
僕は、再び大阪まで行って潜入レポートを続けるのをあきらめる気持ちが強くなっていたので、彼女にこんなメールを送ってみた。
「僕のブログはラウカワシティっていうんだよ。げんそくってハンドルネームを使ってるんだ。」
僕のブログはこれまでデート商法に潜入したレポートが書いてある。 彼女はこれを見てどう思うだろう。僕は、少々彼女をからかってやろうという気持ちだった。
そして、その夜、僕が熟睡している真夜中の事だった。 突然、僕の携帯が鳴った。彼女からの着信だった。
「アンタ!!あたしの事、ネタにするつもりやったんか~!!!」 僕が電話に出るや否や、彼女はいきなり怒鳴りつける。 カモだと思っていた僕に遊ばれていることに気付いた彼女は、逆上していた。 それにしても、彼女のこの態度は自分がデート商法をしているという事を認めたという事になるのではないだろうか。
「え、ええ?何の事?」 とりあえず、僕は焦ったフリをしてごまかしてみる。 「アンタ、いつでも、わざとアンケートとかに引っかかってるわけ?宝石のところとかによく行ってるんか!!」
「い、いや…そんな事は決して…。」 僕は、真夜中で眠かったので、とにかくごまかした。 「そうやわな…。あたしの事をネタにするつもりやったらブログを教えたりするわけないわな…。ごめんな…。」 そう言って彼女は電話を切った。
彼女はきっと僕のこれまでのデート商法潜入記事をいろいろと読んだのだろう。 その上でもまだ僕の事を「おいしいカモ」と認識しているのだろうか? ただ、こんな遅い時間に電話をかけて怒鳴りつける彼女の神経を疑ってしまう。 それと同時に、こんな遅い時間になってもまだ仕事をしている彼女がとても可愛そうだという気持ちもあった。
翌日、いつもの時間に彼女からの電話がない。 自分の事もレポートを書かれるのではないかと、やっぱり僕の事を警戒してるんだろう。 しかし、いつもの時間より少し遅れて、僕の携帯が鳴った。彼女からだったのだが、電話ではなくメールだった。
「ブログ面白いね!」と。
やはり、まだ僕に毛皮を売りつける事をあきらめてないようだ。そうでないのなら、もう僕にかかわらなければいいのだから。まだ完璧にあきらめていない根性はたいした物だ。 それでも、いつものように電話をかけるのではなくメールというのは、やはり彼女自身も半信半疑なのだろう。
僕は、彼女の反応を見て、もう少しからかってやろうと思い、こんなメールを返してみた。
「でしょ?これからも頑張って更新していくから読んでね。『VSユナイ●ッド編』お楽しみに~♪」
その直後、僕の携帯に彼女からの着信が来た。
「アンタ!!やっぱりあたしの事、ネタにするつもりやったんやないの!!なめてんのか!!」 予想通りの反応だ。彼女はやはり僕が電話に出るなり怒鳴りだした。 今までなら、僕もここで、怒鳴り返して、反論するところだ。 しかし、今回はそういう気になれなかった。 きっと洗脳され、過酷な労働条件の中で、何も疑問を持たずにデート商法をし、多くの被害者を生み出している彼女自身もデート商法業者の被害者と言うべきなのだろう。 そう思うと、彼女の事を責める気にはなれなかったのだ。
「ねぇ、君は販売目的があって僕に声をかけたんだろう?僕もその事をうすうすと勘付いていたから、ちょっと君の事をからかってやろうと思ったんだ。でも、一度も君の口から、販売目的がある事を聞かされてないよ。ちゃんとアンケートの時点でそのことを相手に理解させないと違法行為だって分かってるの?」
僕は諭すようにやさしく話しかけた。やはり、怒鳴りつけて口論をするよりはその方が、まともに話ができると思ったのだ。
「はあ?アンタ、ろくに法律を知らんくせに何ゆうてんのよ!ちゃんとアンケート用紙に販売目的って書いてるねんで!どこが法律に引っかかってんのよ!」
そう言って彼女はさらに僕を怒鳴りつけた。
「確かに僕は法律に詳しいわけじゃない。でも販売目的を書いていればOkって訳じゃないのは確かなはずだよ。考えてみなよ。相手がちゃんと販売目的を理解していなければ意味がないってのは当たり前だろう?事実、僕はアンケート用紙にそんな事を書いてるなんて全く気付いていなかったよ。法律がどうのこうのじゃなくて、そんなだまし討ちみたいなやり方、消費者に対して不誠実だと思わないのか?そんなやり方をしてれば、被害者意識を持つ人だっているだろうし、消費者センターへの苦情も少なくないはずだよ」
「確かにキャッチセールスちゃうんかってよく言われるけど、消費者センターともちゃんと話し合いもしてるんやで。もうええわ。もうアンタと話したないわ。」 彼女は投げやりな態度をとり始めた。これは本当に僕のことをちゃんと客として考えている態度ではない。この彼女の態度から、ユナイテッドは、いかに客に対して誠実に接するための教育をしっかりしていないかが分かる。
「キャッチセールスって言われるのは、君のやってる事がキャッチセールスそのものだからじゃないか。きちんとトラブルのないように客に誠実な販売のやり方をしていれば、消費者センターと話をする必要だってないだろう。それに年内法人なんてホントにできると思ってるの?ただ、上に言われるままに、自分も言ってるだけじゃないか。起業するための具体的な努力をちゃんとしてるのか。ハッキリ言ってそれはマルチ商法と同じシステムだよ。客への誠実な考え方や態度が身についていない君が、独立するなんて絶対無理だよ。」
「もうええって言うてるやんか!ろくに知識もないくせに何わけわからんこと言うてんのよ。 マルチ商法っていうのはマスコミの作った造語で…。」
そう言って彼女はさらに声を荒げたが、僕はかまわず話し続けた。
「マルチ商法の論議をしてるんじゃないだろう。話を脱線させるなよ。本当にもったいないと思うんだよ。君みたいな子がデート商法なんかやってるって事が。」
「もうええって!デート商法なんかやってないやろ!」 彼女はすでに取り付く島のない態度になり始めた。そこで、僕はこう言った。
「ちょっと落ち着いて話をきいてくれよ。僕は、君と毎日、電話をしていてホントに癒されてたよ。ホントに君の事が素敵な人だと思ったから、言ってるんじゃないか」
「そう言ってくれるんはうれしいけど…。」 彼女は少し落ち着きを取り戻したかに思えた。僕はさらに話し続ける。
「君が三年間も頑張ってきたことを否定されて腹立つのはわかる。でも、君は今、社会的にいかに批判を浴びやすい業界にいるかを理解してるのか?今は五月だよ。こんな季節にローンで毛皮のコートなんて買いたい人なんて本当にいると思うのか?君なら、もっと多くの人に、社会的に広く認められる業界で活躍できる能力をもってると思うんだよ。だから…。」 僕が、そう言うと彼女はまた声を荒げだした。 「アンタ、何も知らんくせに何いってのよ!これから毛皮の時代が来るねんで。この業界を認めさせてやるから!絶対に!もうええやろ?切るで。あたしも忙しねん。」
これから毛皮の時代が来る…。僕には滑稽にさえ聞こえる話だ。しかし、この言葉で痛いほど彼女の気持ちが伝わってきたのだ。 彼女は本当に、ただ純粋にこの仕事を頑張ってるんだろう、という事が。 たとえ、それが洗脳させた上の考えで、結果として多くの被害者を出してるのだとしても、僕はこれ以上彼女を否定する気にはなれなかった。 これ以上は彼女とはまともな話ができないと思った僕は声を荒げてこういった。
「おい!お前のほうから電話をかけてきたんだろうが!お前じゃ話しならねえな!責任者をだせや!」
「はあ?何いきなりキレてんのよ。アンタ、アホちゃう?アンタのような悪徳クレーマーの相手をするほど暇な責任者はおらんわ!」
「お前、客に向かってアホってなんだよ!ふざけるな!いいから責任者に替われ!」
「替わらんって言うてるやろ!」
始めの予定と違い、やはりいつものように口論になってしまった。 このままでは、もう、まともに話をすることも、一消費者としてのクレームを伝える事もできない。 しかし、僕には考えがあった。
「わかった。責任者に替わる気はないんだな!じゃあ、切るよ。」
僕はそう言って、電話を切った。
続く。
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者その3 (※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。ただし、ユナイテッド様にはこの記事を消費者の声として真摯にうけとめ、2ちゃんねるで指摘されているように消費者にデート商法業者であると認識をもたれぬよう今後は企業努力をしていただきいという要望を強く持ち、あえて企業名を公開させていただきました。またこの記事は転載フリーです。)
僕は愛知県に戻ると早速、彼女のブログを見てみた。 オオカミちゃんだけでなく、ほかにもユナイテッド社員たちの…、いやユナイテッド代理店たちのブログが勢ぞろい していた。 誰も彼もが、おそらく洗脳されているだろう、ということが痛いほど伝わってきた。
みんな毎日更新しているのだが、
年内法人!(一年以内に法人登記すると言う意味らしい) 結果がすべて!! 気合で!! 私が一番!!
などと、毎日、同じようなことが書かれていた。 僕がこれらを見た率直な感想では、一般的なブロガーのスタイルとしてよくある、毎日の生活の様子を日記風に綴っているのとは明らかに違う。あくまで僕の想像だが、テンションを上げ、そして営業の成果をあげるために、その日の朝礼などで言われた事をそのまま、くさい言葉と一緒に書いているという感じだった。
このブログを見ていると、朝礼の異様な雰囲気が伝わってくるようだ。 少しでも会社に批判的な気持ちを持つことが許されず、毎日こういう朝礼をやっているのなら、誰だって洗脳されてしまうだろう。 巧妙に消費者に対して高額な商品をローンで買わせることだけでなく、こういう風に販売員たちをも巧妙に使いこなすことがデート商法業者の手口といえるのではないだろうか。
コメント欄を見ていると、数名の応援者たちがコメントをつけていた。 また、ユナイテッド自体や販売員に対しての批判的なコメントがよくつけられていたが、それらのコメントのほとんどは一日以内に削除されていた。 普通に考えて、一般人が、アイドルの追っかけをするように、ただの販売員の応援をすることなんてあるだろうか? 独自の営業観を語るなど、おもしろい記事を書くカリスマ的なセールスマンならば、応援コメントがつくのはわかる。 しかし、ユナイテッドという業者は、決してメディアで話題になるほどの有名な企業ではないし、これらのブログの記事も他人の興味をひくほど、面白いものではないだろうと思う。毎日、応援コメントをつける人はきっと販売員たちの個人的な知り合いなのだろう。
これらの応援者は、おそらく自分がデート商法に引っかかったことに気づいていない人だと思われる。この販売員たちを親しい友人もしくは恋人と思い込ませられているからこそ、こういう応援コメントをつけるのではないだろうか。 そして、この応援者たちはユナイテッドにとって、まさに『おいしいカモ』のなかでも『上カモ』であるといえる。 この応援者たちには、何度でも毛皮を買わせようと勧誘するのだろう。 事実、この販売員たちは、応援者をブログ上で「○○様、今度一緒にお酒でも♪」などとデートに誘っていると思われる事を書いているのを見かけたことがある。(おそらく電話などで誘われたデートをコメント欄で断るという英断を見せた応援者も見たことがあるが) こうして、ブログ上で『おいしいカモ』たちを応援者としてコメントをつけさせることによってコミュニケーションをとり、電話やメールなどのやり取りを省きながら『上カモ』としてキープしていく作戦なのだろう。 とてもよくできたシステムだ。
さて、僕は迷っていた。再び愛知から大阪に出向いてまで潜入レポートを続けるべきかどうかを。 そんな迷いの中で、千日前商店街で声をかけてきたオオカミちゃんは、毎日、僕に電話をかけてきた。
僕は、毎日仕事が終わり、家に着くと結構遅い時間になっている。 あとは、インターネットでもやりながら軽く晩酌をして寝るだけ。 そんな寂しい一人暮らしのスケジュールの中に彼女との電話というものが加わったのだった。
毎日決まった時間に電話がかかってきて、15分程度だけ話すたわいない話。 僕は、正直、この電話にかなり癒されていた。
癒される…? 僕はなんとなく毎日、恋人と電話してるような錯覚に陥ってしまっていた。 さらに彼女の勧めで、「デスノート」を全巻読破した。とても面白いマンガだったのであっという間に読んでしまった。 こうする事によって彼女に対して親近感すら持つようになっていた。
今考えても、自分でも信じられないことだが、僕はオオカミちゃんの術中にハマりかけていた。
彼女は『デート嬢』としていかに優秀かが、よく分かる。 と言うより、彼女は人間としての、女の子としての魅力があふれる子なんだと本当に思った。 いくら、恋愛経験が乏しいとは言え、デート商法だとわかっていて安らぎを感じる僕ではない。 彼女との会話だからこそ、癒されると感じたのだろう。彼女が、もしキャバ嬢だとしてもかなり優秀なキャバ嬢になっていただろう。 そのほかの仕事に就いていたとしてもきっと活躍できるだろう。 それだけにオオカミちゃんのような子がデート商法なんて事をやっている事がもったいなくてしょうがないと思ったのだった。
しかし、それと同時にデート商法の恐ろしさを改めて認識することができた。 僕がもっと若く、社会経験も少ないときなら本当に危なかっただろう。 こんな精神状態になって「月々、たった数万円だから」と毛皮のコートを勧められて、きっぱり断れていただろうか? 契約後に買うべきでなかったと気付いても解約の交渉をしようという気持ちになれただろうか? 今でこそ、絶対に引っかからない自信があるが、もっと若く社会経験の少ないときなら、引っかかっていてもおかしくないだろう。 法律うんぬんでなく、デート商法とは、なんて卑怯で悪質な販売のやり方なんだと、改めて認識することができたのだ。
「ゲンソクさんにめっちゃ会いたいねん、ホンマに会いたいねん」
毎日の電話の中で、再度、大阪に行く事を渋る僕に対して彼女はいかにも個人的に会いたいというニュアンスを持たせながら、勧誘を続けた。
「僕も、仕事が忙しくてなかなかそんな時間は取れないよ。君が愛知まで来てくれればうれしいんだけど…」
レポートのためとはいえ、大阪まで行くのが少々めんどくさい僕はなんとか愛知まで彼女を呼び寄せようと提案してみた。
「あたしも、忙しいし…。何とか時間見つけて、も一回こっちに来てよ。そしたら、あたしも、次は愛知に行くために時間作るようにするからね」
彼女は僕の提案には応じてくれず、平行線のまま毎日の電話を繰り返していた。 ただ、僕のほうとしては、絶対に大阪には行かないといった感じではなく、何とか時間が作れれば行きたいという言い方をし、彼女にセールス対象者からはずされないように気をつけていた。 内心はやはり大阪に行くのはめんどくさいという気持ちはあったのだが。
1、2週間ほど、そんなやり取りを繰り返したとき、転機が訪れた。
彼女がこう切り出した。
「ゲンソクさんもブログやってるって言うてたやん?ゲンソクさんのブログも教えてよ」と。
この一言が、この電話のやり取りが変わるきっかけとなり、そしてユナイテッドが販売目的により僕に声をかけてきたということが明確にわかることになった。
続く。
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者その2 (※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。ただし、ユナイテッド様にはこの記事を消費者の声として真摯にうけとめ、2ちゃんねるで指摘されているように消費者にデート商法業者であると認識をもたれぬよう今後は企業努力をしていただきいという要望を強く持ち、あえて企業名を公開させていただきました。またこの記事は転載フリーです。)
商店街の真ん中で、僕に「ファッションアンケートに協力してほしい」と話しかけてきた女の子。 彼女は関西弁で、なれなれしくタメ口で、僕に質問をはじめた。
「ゲンソクさんて、いつもどこで、服買うてんの~?」
「え、え…。いつもユニクロとかで…。」
僕は、いかにも気が弱く、セールスに引っかかりそうな男を演じながら質問に答えていった。 彼女との話を続けていくと、どんどんアンケートの内容とは脱線した話になっていき、お互いのプライベートなことなどの話に、いつの間にか導かれていった。その話の中で、彼女は23歳(当時)であることがわかった。
「ところで、私、一年以内の独立したい思って、がんばってんねん」
僕のほうからは聞いてもいないのに、彼女は自分から夢を語りだした。 きっと自分のことを積極的に僕に伝えることによって、僕と打ち解けようとしているのだろう。 僕は、女の子の関西弁が大好きだ。 それに加え、彼女は話を導いたりするのが非常にうまかった。 そのときから彼女が僕に話しかけた目的は毛皮を販売することだろう、と勘付いてはいたが、彼女との会話がとても楽しいと感じてしまった。 はじめは彼女のあまりになれなれしい態度にいい印象を持てなかったが、いつの間にかそんなことはすっかり忘れてしまい、僕は思わず、路上での立ち話に数十分もの間、夢中になってしまっていた。
「これ、私の携帯やから。ほな、またね~。また連絡するわ。ありがと~。」
そういって彼女は、自分の携帯から僕の携帯にワン切りし、僕とは別れた。
女の子と楽しい会話を交わした後だけに、僕の胸には、なんとなく逆ナンパされたようなウキウキした気分が、しばらくの間、湧き上がり続けていた。 「デート商法」の現場に潜入するつもりで彼女のアンケートに答えたものの、僕はもはや彼女の術中にハマりかけていた。 今までで、こんなことは初めてだ。きっと彼女は、『デート嬢』としてかなり優秀に違いない。多くの人にローンで毛皮のコートを売りまくっているのは間違いないだろう。
さて、その後、僕は実家に帰ったのだが、家に着くとすっかり夜になってしまっていて、母が、僕のために食事をつくって待ってくれていた。 久しぶりに母の手料理を食べながら、父と酒を酌み交わし、愛知県での近況を話し、久しぶりに家族団らんの時間を過ごしているその真っ最中のことだった。 僕の携帯電話が鳴った。 昼間、アンケートを受けたユナイテッドの女の子からの着信だった。 僕は、電話の内容を両親に聞かれるのが気恥ずかしかったため、食卓を離れ一人になって電話に出た。
「こんばんわ~。昼間はありがとね。ゲンソクさんとまた話がしたいと思って、電話したねん。」
昼間の態度と同様に、彼女はなれなれしく話しかけてくる。 僕は、少し冷静になり彼女のペースに乗らぬように気をつけながら、話をあわせた。 ただし、僕はいかにも気が弱く、セールスに引っかかりそうな男は演じ続けたままである。 そして10分程度、たわいない話をした跡に、彼女はこう切り出した。
「ゲンソクさんて、思った通り、ええ人やわぁ。も一回、会いたいし、今度 お茶でもせえへん?」
「お茶でもせえへん?」 僕からしてみれば、この言葉はデートに誘われていると解釈してもおかしくないだろう。 今までのデート嬢には、 「懸賞を取りに来てね」とか「イベントに来てね」とか、それなりの口実をつけて呼び出されて来た。 ここまで、露骨にデートに誘ってきたデート嬢は初めてだった。 おそらく販売目的があるだろうに、それを告げずに呼び出す行為。 これは明らかに、特定商取引法違反であると思う!!
僕はしばらく地元で過ごしたあと、連休が終わり、愛知に帰るついでに再び大阪に行って、彼女と会う約束をした。 連休中には毎日、彼女から電話があり、15分程度たわいない話をした。
さて、連休もあと一日を残すのみとなったとき、僕は、愛知に向かい電車に乗り、約束どおり大阪に立ち寄った。 僕は、待ち合わせの場所でしばらく待っていると、彼女が現れた。
「ほな、行こか。私、いつも会社の『サロン』に友達を呼んでお茶してるねん。」
彼女はそう言って、やはり僕を会社に連れていこうとした。 お茶をするなら、別に『サロン』でなく喫茶店でもいいわけだが、僕は何も言わずに従っておいた。
ユナイテッドのビルに入り、エレベーターでサロンというところへ。 サロンでは、多くの人が、女の子と雑談していた。あまり広い部屋ではない。
彼女はは僕を座らせ、コーヒーをもって来た。 それから、僕と彼女は、コーヒーを飲みながら、雑談を始めた。
「あたしね、オオカミちゃん ってハンドルネームでブログやってんねん。」
「へぇ、僕もブログやってるんだ。君のブログを僕のブログにリンクさせておくよ。僕のブログは結構な人気ブログだよ」
まあ、大して人気ブログでもないが、とりあえず彼女には見栄をはっておいた。
「ホンマ?あたしのブログのアクセス数も増えるかな?」
そういって彼女はとても喜んでくれた。彼女がブログをやっているというのは意外だったが、この反応を見ると、彼女も多くのブロガーと同じように、自分のブログのアクセス数アップを望んでいる普通のブロガーのように思えた。 しかし、これは彼女の本心ではなく、彼女はどういう目的でブログをやっているか、ということを後で知ることになるのだが。
その後、お互いの仕事について話をした。 彼女は365日、休みなしのようで、もう3年もそんな生活を続けているという。 さらに完全歩合給で、ユナイテッドの社員として雇用契約を結んでいるわけでなく、代理店としての扱いなのだそうだ。社会保険もなく、僕にしてみれば、とんでもない環境で働かされていていると言っていい。 僕は、結局イイように使われているだけじゃないのかと思ったのが、彼女には不満はまったくなくユナイテッドが大好きだという。 そして、一年以内に独立して、ユナイテッドの子会社を作りたいという。
僕は、彼女はきっと洗脳されているのだと思った。 確かに、客に対して自分の会社の不満を打ち明けることもないが、そこまで自分の会社を持ち上げるのもおかしいと思う。 引っかかった人達だけでなく、こんな会社で働いてる女の子達もある意味、悪徳業者の被害者なのかもしれない。
しばらく話をしていたが、彼女は全くセールスを始める気配がない。
「ほな、今日はありがと。ゲンソクさんと話をしてホンマ楽しかったわ。」
そう言って彼女は席を立つ。
え…?もう終わり…? てっきり、ここでセールスのはじめるものと思っていたが、そういうわけではなさそうだ。 そう言えば、周りのほかの人たちもセールスをされている様子はない。
今までのデート商法業者達はいきなりセールスしてきたが、ユナイテッドは違うようだ。 何度かデートを繰り返して、さらに仲良くなってから売りつけようとするのか…? なんて徹底してやり方なんだ、と思った。
「ゲンソクさんはこれから、愛知に帰るんやろ?またゲンソクさんに会いたいねん。また大阪に来てほしいねん。次はいつ会える?」
当然のようにもう一度、愛知から大阪に来いと言う彼女。
「う、うん…。時間があればね…。」 僕は、今まで、ずっと彼女に話を合わせてきたが、ここでは、思わず言葉を濁してしまった。
今回は帰省のついでに大阪に立ち寄ったのだ。 なんのついでもなくもう一度、わざわざ愛知から大阪に来るのはかなりカッタルイ話だ。 愛知から大阪まで、時間にして片道2時間以上、交通費は往復で1万円以上かかる。
僕は、これ以上の潜入レポートを断念するかどうかを悩みながら、彼女を背にし、駅へ向かいトボトボと歩いていった。
続く。
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毛皮デート商法
毛皮デート商法と被害者その1 (※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません。またこの記事は転載フリーです。)
僕はインターネットが大好きだ。1日一回はパソコンの電源を入れ、ネットサーフィンをするのがいつの間にか習慣になっていた。 インターネットというものは、情報収集する際に大変便利なもので、僕は知りたい情報があるときは専ら、インターネットを活用している。 その中でも、2ちゃんねるなどのインターネット上に多数存在する匿名掲示板をよく活用している。 これらの匿名掲示板は、体験した当人の経験談を聞くことができる。 つまり、不特定多数の人の口コミの情報を得ることができるのだ。 もちろん、口コミ情報であるため、ガセネタもないことはないだろう。 しかし、書き込んでいる多くの人が、同じ意見ならば、その意見に対する真実味が増す。 こうして僕は、それらの情報の真偽を検討するという考え方をとっている。 この考え方は、僕以外にも多くの人が持っているだろうし、世間一般のインターネットユーザーたちに広く普及している考え方であると思う。 前置きが長くなってしまったが、読者の方には、今回の記事で書く『インターネットの情報』とは、『匿名掲示板で多数見かける意見のこと』であると理解していただきたいと思う。
さて、僕は『デート商法』というものにとても興味がある。 今まで、このブログの記事の中でも、『デート商法』であると指摘される業者に潜入しレポートを書いてきた。 今回の記事も同様に僕が、『デート商法業者』と指摘される業者に潜入してそのセールスの手口をレポートしようと試みたものである。
デート商法の手口で販売される商材で主なものは2つある。 それは、宝石と毛皮。
僕は今まで宝石デート商法業者には、何社かは潜入しレポートしたことはあったが、毛皮デート商法業者への潜入は未経験だった。 調べたところによると、20代の独身者をターゲットに、結婚に関してのセールストークを駆使してローンを組ませようとする宝石デート商法業者に対し、毛皮デート商法業者は、相手の年齢を問わず、毛皮のコートをローンで売りつけると言う…。40歳近い人ですらセールスの対象にし、真夏であってもずうずうしく毛皮のコートを売りつけるらしい。常識的に考えて、真夏に数十万円から数百万円もする高級?な毛皮をローンを組んでまで欲する人は皆無ではないかと思う。そういう消費者のニーズを全く無視したやり方なのだそうだ。
僕の仕事は5月のゴールデンウィークに1週間程度の連休がある。 今年は、その連休を利用して、地元である和歌山県に帰省したわけだが、僕は電車での一人旅が大好きなので、この帰省をするときもまっすぐに家族の待つ実家に帰るのではなく、寄り道をしながら帰ることにした。 JRの東海道本線に乗り、京都で下車。そして、京都の町をあてもなくフラリと歩き、その夜はビジネスホテルで一泊して過ごした。 そして、翌朝、また和歌山に向かって電車に乗るわけなのだが、やはり真っすぐに帰るのではなく、さらに寄り道したいところがあった。
それは、大阪の難波という都市。 インターネットで調べた情報によるとこの難波に多くのデート商法業者が巣くっているらしいのだ。
僕は難波駅を出て、デート商法のアプローチとして多用される路上アンケートの出現率がもっとも高いといわれる千日前商店街に向かって歩き出した。 時間は正午過ぎ、人通りもとても多い。 商店街のアーケードの中では、やはり何かの勧誘がたくさんあった。 僕は例によってありとあらゆるチラシを受け取りながら歩を進めていった。
しかし、デート商法の路上アンケートには会えず、商店街を抜けてしまった。 あれ?情報が間違っていたのか? 確か千日前商店街だったと思ったのだが…。
僕は商店街の中にあるインターネットカフェに入り、もう一度、情報を確認した。
やはり、間違いない。この商店街だ。 僕は数時間、時間をつぶし、再度、商店街のアーケードの中を歩くことにした。
あ、いた!! 首に名札をかけ、手にバインダーを持った女の子が確かにいた。 彼女がいわゆる『デート嬢』に間違いないだろう。 時間は午後3時。どうやら、さっきは少し時間が早かったんだろう。 やはり、インターネットの情報に間違いはなかった。
あたりを見回すと首に名札をかけ、手にバインダーを持った女の子たちがたくさんいた。 僕は、ややうつむき加減で歩いていると、すれ違いざまに、やはりその女の子の一人に声をかけられた。
「こんにちわ~。ファッションのアンケートに協力してください。」
彼女はユナイテッドという社名を名乗り、いかにもなれなれしい態度で僕に話しかけてきた。 そして、今までのデート商法業者と同様に、いきなり住所、氏名、電話番号といった僕の個人情報の取得しようとしてきた。 本来、市場調査が目的のアンケートならば、回答者は匿名でいいはずだ。 もちろん、回答者の年齢層などの情報があったほうが、市場調査のデータとしてはいい物になるというのは分るが、住所、氏名、電話番号といった情報は必要ないと思う。 このアンケートは販売を目的として、セールスのきっかけをつくるもの為のものであるので、今後『カモリスト』を作成するためにこういった詳しい個人情報を取得しようとしているのだろうと思う。 こういうとき、安易に自分の個人情報を教える人は警戒心がなさ過ぎるだろう。 何も疑問を待たずに、ほいほいと答える人はこの手の業者にとって『おいしいカモ』であるといえる。
こっちとしては、アンケートに答えてやる義務もなければ、個人情報を教えてやる義務もない。 しかし、僕の今回の目的は、潜入してそのセールスのやり方をレポートすることだ。 ここで拒んでは、彼女たちは僕のことをセールスの対象としなくなるかもしれない。 それでは、レポートを書くことができなくなるので、多少、個人情報を教えることに抵抗はあったが、僕は『おいしいカモ』を演じ、全部答えておいた。
「ゲンソクさんて、いつもどこで、服買うてんの~?」
僕が、個人情報を答え終えると、彼女はいきなりなれなれしくタメ口で話しかけてきた。 僕は彼女のこの態度には疑問を持たずにはいられなかった。 何の報酬もなく、僕の善意によってアンケートに協力してもらってるのに、一体何様のつもりなのか、と。 まして、僕と彼女は初対面である。そして彼女は就業中であり、仕事として僕に話しかけてきているのだ。 明るく振舞うのはいいことだと思う。 しかし社会人としての常識として、ここでは、最低限の丁寧語は使うべきだ。 たとえ、合コンでさえ、初対面の相手になれなれしすぎるタメ口を聞くのは引かれてしまうこともあるだろう。
ユナイテッドという業者は、彼女に、そんなごく当たり前のことも教育していないのだろうか? それとも、むしろ、「アンケートでは、なれなれしくタメ口で話すように」などと教育しているのだろうか? これでは、話しかけられた側としては、逆ナンパされているようにしか思えない。
こうして、彼女は、アンケートの質問を僕に始めるのだった。
続く。
(※この記事は私の実体験に私の主観を折り混ぜて書いたエッセイです。またこの記事は公益を目的として公開したものであり、特定の企業、個人を批判するものではありません)
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